国立地域支部からのお知らせ(若村和之)
国立地域支部の若村です。いつもお世話になります。
本日の国立地域支部便りは、同地域支部会員の越智浩治さんから考古学をテーマにした珍しい映画「掘る女」のお知らせです。
「掘る女」
物語(一部)
ラジオ体操をする大勢の作業員たちが向かったのは、広大な遺跡発掘現場。そこで発掘されたものは「落し物」として警察に届けられるらしい。そんな古代人の落し物を探し続ける女性たちがいた。
長野県の山中。
星糞峠の遺跡発掘現場で調査員として働く大竹幸恵さんは、そこに30年間通い続けてきた。大昔、同じ場所で縄文人たちは天然ガラスの黒曜石を掘っていて、その遺跡が出てくるのだ。
小学6年生の時に土器を拾って以来、大竹さんは考古学一筋の人生。今では10名の作業員を率いて、毎日、泥まみれになって遺跡を掘る。
でも、今年いっぱいで発掘は終わり、定年を迎えることになっていた。
<越智浩治さんからのメッセージ>
主役の一人を務める大竹幸恵さんは、私の考古学研究部の先輩で、ご主人の大竹憲昭さんもサークルの先輩です。
映画のパンフレットによると2023年からは自主上映会への映画の貸し出しも行うそうです。
若村の個人的意見ですが、考古学の発掘現場を題材にした映画があることに驚きます。
商業ベースになるのか心配ですが、変わった分野の映画なので、この映画は、何を伝えたいのか意図を読み解くことは面白いかもしれませんね。
また、黒曜石が交易の材として長野から日本中に広まって行く過程が分ると一般的な縄文時代の概念の狩猟生活から抜け出せるかもしれませんね。